2026年、シーズン開幕
長い冬だった。いつもそうだ。
野球のない季節は、ボクにとってどこか色褪せた日常の繰り返しで、街を歩いていても、なにかが足りない。
スタジアムの、あの歓声。
潮風。スタンドに広がる、青い、青い景色。
それが、ようやく帰ってきた。
2026年、3月27日。開幕。
もう胸がいっぱいだ。
相川新監督がグラウンドに立つ姿を見たとき、ボクはなんだかわからないけれど、ぐっときた。
新しい時代の始まり。
番長が託したチームを、今度は相川新監督が率いる。
受け継がれていくもの。横浜という街のDNA。
それはきっと、勝ち負けよりもずっと深いところにある。
1回裏。
先頭打者、牧秀悟。
その初球。
カキーンという乾いた音の響き。
白球がハマスタの空に吸い込まれていった。
そして、スタンドが揺れた。
ホームランの弧を描くボールの軌道。
あれはきっと、ボクらの2026年の放物線だ。
どこまでも高く遠くへ。
試合には負けた。
悔しい。めちゃくちゃ悔しい。
開幕戦は、やっぱり勝ちたかった。
相川新監督の初陣を、白星で飾りたかった。
しかしもちろん、一つの負けで季節は終わらない。
むしろ始まったばかりだ。
143試合の、まだたった1試合目。
ここから始まる。
嬉しい日も、悔しい日も、全部ひっくるめて。
ボクはまた、この街のこのチームと一緒に走る。
悲願のその頂へ。
横浜優勝。





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